固定残業代制

「いくら残業しても残業代は固定」という誤った解釈で固定残業代が支払われていませんか?固定残業代は、その間違った解釈故に未払い残業代が発生している可能性があります。本来、法的に正しい固定残業代制とはどういうことなのか、解説します。

固定残業代制(定額残業代制)とは

固定残業代制とは、実際に働いた時間にかかわらず、給与に一定額の残業代(時間外労働、休日労働、深夜労働の割増賃金)を支払うことをいいます。「定額残業代制」や「みなし残業代制」ともいわれます。 固定残業代制はその名前から「どれだけ長時間残業をしても固定された残業代」という間違った認識を持たれがちですが、法的には固定残業代に含まれる残業には一定時間であり、それを超える残業を行った場合には別途残業代が発生します。 また、固定残業代が導入されている場合、たとえ一切残業をしなかった月でも固定残業代は支払われます。

固定残業代制を導入する条件

固定残業代制を導入するためには条件があり、これを満たさない場合は無効となります。無効とみなされると、固定残業代として払われていた金額はすべて給与となり、今までの残業代はすべて支払われていなかったことになります。

・従業員が固定残業代制導入に同意している
・労働契約書または就業規則に固定残業代制に関する記載がある
・基本給と固定残業代が明確に区分されて支払われている
・固定残業代に含まれる労働時間数と金額の計算方法が明確である

固定残業代制で未払い残業代を請求するには

固定残業代制で残業代を請求するには、「固定残業時間を超えた残業分を請求する」場合と「固定残業代制自体を無効とし、すべての残業代を請求する」場合の2通りがあります。
まずはご自身の残業代を把握し、会社が残業代をしっかり支払ってくれているかどうかを確認する必要があります。

固定残業代の計算方法

おおまかな残業代の計算方法は以下のとおりです。
より正確に計算したい場合は「残業代の計算方法」を参考にしてください。

基礎賃金÷(月の労働日数×8時間)×1.25×残業した時間=その月の本来の残業代

固定残業時間を超えて働いた分の残業代の計算方法は
その月の本来の残業代-固定残業代=固定残業時間を超えて働いた分の残業代

固定残業代制を導入している職種

固定残業代制は毎月一定額の残業代が支払われるため、残業の多い職業に導入されやすい傾向にあります。

職種
営業職 | コンサルタント | システムエンジニア

苦情が多い固定残業代制

固定残業代制とは、本来「一定時間分の時間外労働、休日労働および深夜労働に対して定額で支払われる割増賃金」のことをいいます。
しかし、固定残業代を採用している会社のなかには「どれだけ長時間残業をしても固定された残業代」という誤った解釈で活用しているケースが少なくありません。ハローワークでも求人票と実際の労働条件の相違に対する申し出、苦情の中でも一番多い内容は「固定残業代を含む賃金に関すること」(※)であり、現在は求人募集を出す会社に対して固定残業代の表示に指導を行っています。
求人募集時に限らず、固定残業代に関する労務トラブルは多く見受けられます。給与に固定残業代が付いているという方は、本来の意味で固定残業代が支払われているかどうか一度確認することをおすすめします。

(※)厚生労働省「平成28年度のハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数」

合わせて読みたい「業種・職種からわかる未払い残業代」

固定残業代制が多い職業・職種

給与形態・雇用形態でわかる未払い残業代

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